眼鏡の町・鯖江
6月7日・8日と仕事をお休みいただきまして、メガネの町として有名な福井県鯖江市の眼鏡工場見学へ。
国内シェアの95%の眼鏡が鯖江市で生産されているとのことです。
高速道路のインターや道の駅などには眼鏡の他に恐竜アピールが多くありました。
聞くところによると、福井県では恐竜の化石が数多く発掘され、恐竜王国と呼ばれているそうです。
ちなみに、フランスのジュラという都市も福井県の鯖江市のように街全体が巨大眼鏡産業で成り立っている町で、恐竜がいた時代で有名なジュラ紀も、この地質時代の地層の研究の基礎になったジュラ山脈にちなんで命名されたんだそうです。
日本の鯖江もフランスのジュラも、眼鏡と恐竜という不思議な共通点があるんですね。
増永眼鏡
バスで500mlのペットボトルを飲み、最初は『増永眼鏡』さん。
福井県鯖江市を眼鏡の町に変えた人物といえる増永五左衛門さんが明治38年に創業した会社です。
福井県では冬が寒く、積雪などから農業がいい感じにならず、福井の人の暮らしを良くしたいと考えた増永五左衛門さんが、大阪から職人を呼び、村人たちを巻き込んで鯖江に眼鏡産業を興したのが始まりでした。
その増永五左衛門さんの創業した歴史ある眼鏡工場では、200以上からなる工程を普通は分業して作っているところ、増永眼鏡では全てを自社だけでやってしまっているとても珍しい工場です。
工場はとてつもなく広く、機械の数もむちゃくちゃ多く、1億円を超える機械もたくさん。
500mlのお茶と資料をいただき、増永眼鏡の歴史や眼鏡のいろいろなお話を聞かせていただきました。
EYETEC
次に見学したのは『アイテック』さん。
イオンプレーティングや電着塗装などの表面処理を行う会社で、チタン合金を蒸発イオン化し、真空状態で付着させ、アルゴンや窒素ガスなどと反応させ表面処理をさせる現場などを見学させていただきました。
電着塗装で耳かきを着色する体験をさせていただき、お土産にいただきました。
メッキを行おうとする金属を溶解した水溶液中に入れ、電流を流すと着色されるのですが、水溶液は1種類なのにかける電圧を変えることで青になったり茶色になったり、いろいろな色に変わるのが不思議な着色体験でした。
500mlの水をいただきながら、動画とスライドで為になる表面処理の紹介をしていただけました。
リペア
1日目最後は『リペア』さん。
眼鏡修理専門の会社で、毎日600本ほどの眼鏡修理を行っています。
社長さんはとても面白い方で、包み隠すことなく何もかも見せて教えてくれる感じでした。
極秘データや現場の技術を、会社全体を回りながらなにもかも見せてしまうのは、真似できない「人の技術力」を感じました。
レーザー溶接や金属切断などを体験させていただき、500mlの水をいただきながら眼鏡修理のことをたくさん講義していただけました。
好きな写真を1枚用意してと言われ、工場内を回っている間にオリジナルの名刺入れを作ってくださる心遣いまで!
眼鏡の耳にかける部分「モダン」を曲げ加工する工具までいただき、ほんとに至れり尽くせりといった感じでした。
マコト眼鏡
2日目は『マコト眼鏡』さんへ。
セルロイドとアセテートの眼鏡を専門に作っている会社で、増永眼鏡の分家の方が代々経営されています。会社を案内してくださった社長さんも増永さんでした。
500mlの水をいただきながら、鯖江の歴史やセル枠やアセチの特徴などを講義していただき、その後、工場全体を回りながらいろいろ説明していただけました。
眼鏡フレームのテンプル部分の印字作業などを体験させていただき、セルフレームの出来上がるまでを見学させていただきました。
マコト眼鏡の職人さんは作業がとても速くて正確で、且つ仕上がりが美しいのに感心しました。これぞ職人という感じ。
マコト眼鏡さんが作る『歩』というラインの眼鏡を試し掛けさせてもらったのですが、こんなに掛け心地のいい眼鏡があるのかという驚きでした。掛け心地にとことんこだわろうというコンセプトで作られたらしく、いろいろな工夫が施されたあっぱれな眼鏡で、次に買う眼鏡は歩にしようと思わされます。
眼鏡祭り
その後は眼鏡フェスへ。
なかなか楽しかったですが、1回でいいかなという感じでした(笑)
僕は九頭龍という日本酒飲んでへべれけになってました。
眼鏡会館の中にある眼鏡ミュージアムでは眼鏡やレンズの歴史などが。
小雨降る中でしたが、眼鏡フェス眼鏡をかけてご機嫌なワタクシ。
眼鏡製作の現場を見ると、選ぶべき眼鏡の基準が変わります。
あまり公にはならない会社の工夫や技術を目の当たりにできて、奥の深い世界やなぁと実感しました。
セミナー告知
現在開催が決定しているセミナーです。500mlの飲み物のご用意はありませんm(_ _)m
『現場へのビジョントレーニングの導入:level 1』
『セミナー概要』
視力とは異なり、視覚(ビジョン)は後天的に学んで身につけるものです。
後天的に学んで身につけるものですので、トレーニングによって向上させることが可能です。
目は常に身体の動きをリードします。
字を読む勉強を始めた子供においては一般的に、『視覚の注意を水平あるいは垂直に連続したものへ適合させる』と『字を学ぶ』という、2つのタスクを同時に求められてしまいます。
視覚の調整技術を身につけることで、字を読むことを学ぶだけに集中させてあげることが、集中力や学習意欲につながります。
発育発達、学習能力、思考、痛みの抑制、運動パフォーマンスに大きな影響を与えるビジョンへ、クライアントに楽しんでもらいながら介入、改善する方法を学びます。
またストレングストレーニングのプレトレーニング、ウォームアップ、トレーニングセッション中などにビジョン介入することで、飛躍的にエクササイズを改善したり、筋出力やモビリティーを向上させる方法や、
動くことに前向きでないクライアントの、マッサージを受けるだけ、などの受け身の治療から、一歩進んだ『不調を簡単に自分で治す習慣』を提供する工夫をお伝えします。
<主な内容>
・ビジョンとは
・人間の左右の役割・左右非対称性
・両眼視(評価と介入)
・周辺視野(評価と介入)
・動体視力(評価と介入)
・抑制(評価と介入)
・呼吸と舌位
・頭頚部の捻れと視覚のリポジション
・視覚システム介入による関節可動域の拡大
・筋緊張の抑制、痛みのコントロール
・筋出力やコーディネーションを高めるビジョンによるプレトレーニング
・筋出力の発揮(スクワット、チンニング、etc)
・視覚とその他の感覚統合
・重心のコントロール
・現場での具体的な応用
・日常で効果を最大にする環境設定
・モチベーションのコントロール
その他
『認定制度とLEVEL2』
受講後にオンラインによるテスト(任意)で90%の正解率を達成した場合、LEVEL1認定証とLEVEL2受講参加権利が授与されます。
オンラインテストはセミナー受講日より2ヶ月となります。
日時:8月11日(日) 10:00 - 16:30
会場:〒590-0014 大阪府堺市堺区田出井町2-1
サンスクエア堺 第1会議室
JR阪和線「堺市」駅 徒歩3分
定員:30 名
『受講料』
22,000円(税込)
・両眼視トレーニング用デバイス付き
<早割>7月11日までのお申し込み完了で19,000円(税込)
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