奇跡と偶然の米


オーガニック作物はおいしいのか?


結論から言いますと、色々食べましたが全てが美味しいとは思いませんでした。
というか、美味しくないものが結構ありました。あとやたら小さかったり。
もちろん美味しいものもありましたが、オーガニック=美味しいではないんだなということを体感することがたくさんありました。

安心安全ということが大きいのでしょう。
でもなぜそんなに味や形に差が出てしまうのでしょうか?


見た目でおいしいみかんの判別方法をご存知でしょうか?

皮が薄く、身に張り付いてなかなか剥けないみかんは美味しいです。
反対に皮がぶよぶよでガバガバ皮が簡単に剥けてしまうみかんは味が薄くて食感も悪いです。

このぶよぶよのみかんは窒素肥料を与え過ぎたり、水が多過ぎたりということでそうなってしまうそうです。

私はそんなにグルメでもないですが、昨年POCKET JAMBOREEで作った無肥料無農薬米にこまるの衝撃のおいしさにはびっくりしました。
今まで食べた米とは歯応えが全然違うし甘い。
メンバーやその家族も全員同じ感想でした。粒感がすごい、甘い、他の新米と日毎に変えて食卓に出されても絶対に間違わない違いがあるとのことでした。

なぜそんな違いになったのか?何にこだわったのか?を今回はお伝えしたいと思います。


安心安全のために完全無農薬という、ありきたりなスタートから

POCKET JAMBOREEは運動指導者を中心としたヘルスケア産業に関わる方々で構成されたチームで、自分たちがほんとに納得して安心できて心からおすすめできるものがないから自分たちで作ってしまおうと動き出したプロジェクトが『RICE & PLUM PROJECT』でした。

無農薬無肥料の米と、無農薬南高梅をぬちまーすだけで漬けた梅干しの生産です。
最高の日本人の食卓セットを作ろうと楽しみながら始めたものの、ここからある意味無知故の色々な奇跡が起こりました。


稲作地は静岡浜松のとにかく風の強い地域

プロジェクトリーダーの草平さんの地元である浜松ですが、遠州からっ風と呼ばれる強い風が日々吹いているそうです。
浜松近辺は晴天が多く温暖な地域として有名で、日本アルプスの南に位置するため、日本海側から乾燥した風が降りてくる特徴があります。

作業中も強風に驚きながら作業をした日が何日かありました。
風通しが悪いと病気になりやすいので、無農薬栽培を行う上ではとてもいい環境でした。


収穫量は犠牲に

苗の天敵のひとつにジャンボタニシがいます。
僕たちの田んぼは農薬が使えないので、このジャンボタニシとの戦いに明け暮れることになりました。
恐ろしい数のジャンボタニシがいます。
これを米糠とペットボトルで作った捕獲装置&手作業で取りまくります。
ものすごい量のジャンボタニシがとれますが、やはり多くの苗をジャンボタニシに食べられてしまいました。

ジャンボタニシ被害前の田植え直後


ジャンボタニシに食べられた被害後の様子。。。。

食べられた場所を植えなおしてはジャンボタニシを捕獲して、、、の繰り返しですが、それでもかなりの面積をやられてしまいました。

そして肥料を一切使わないので、やはり肥料を使った場合と比べて収穫量が三分の1程度になってしまうとのことでした。

しかしこれが奇跡の一つを呼ぶことになりました。


2020年度は全国的にウンカ大発生

稲の天敵その2「ウンカ」というバッタみたいな害虫は、成虫も幼虫もイネの茎や葉にストロー状の口針を刺して吸汁して、田んぼを全滅させてしまう恐ろしいやつです。

大群で押し寄せるウンカに目をつけられると田んぼは終わり。

2020年度はこのウンカが全国的に大量発生し、近隣の田んぼも広くウンカに枯らされてしまってました。
ドローンで近隣の田んぼを撮影した動画です↓

動画の後半ではかなりの範囲が茶色く枯らされているのが確認できます。

私たちの田んぼは無農薬のため、一度ウンカにやられるとこんなもんで済まない、全滅一直線や、、、と危惧していたのですが、、、

周りの田んぼが軒並みやられているにも関わらず私たちの田んぼはなんと被害ゼロ!
ほんと私たちの田んぼだけウンカは綺麗に避けていった感じでしたが、農薬も使ってないのに何故なのか最初不思議でした。

色々調べた結果、私たちが出した答えは以下の2つ。


肥料を使用しなかった為に稲が硬くしっかり

1つ目は稲がしっかりしていた為にウンカが吸汁しにくい状態であったことです。
化学肥料をたくさん使ったところに多く害虫が集まる傾向にあるそうです。
虫も柔らかいものが食べやすくて好きなんでしょうね。

私たちのにこまるの特徴であるしっかりした粒感の歯応えは、ウンカから守ってくれるものでもありました。


ちょいと中干しをやりすぎた

2つ目です。
夏の暑い盛りに田んぼの水を抜く「中干し」という作業があるのですが、稲の成長を調節するために必要な作業です。
これをちょっとやり過ぎました(笑)

結果として収穫量は少し落ちてしまったのかもしれませんが、これも稲がしっかり硬く育つ要因となったと思われます。

しかしこれらのおかげで全国的なウンカ被害の中、私たちは無肥料無農薬で被害無しを達成できたのでした。


私たちのにこまるが一等米に認定!

穀物検定協会・食糧事務所などで農産物検査官が全ての袋を肉眼鑑定や計測によって一等・二等・三等・規格外決定する検査を受けました。

私たちのにこまるはその中で最も優秀な等級、一等米頂きました!
一等米になるためには色が付いたお米が1000粒に一粒以下でないと“一等米”には、なれません。条件を満たして初めて“一等米”の称号がもらえます。

この二重丸の青いハンコがその印です。

二重丸印の1等級を獲得しました!


2021年度も頑張ります

田起こし前の田んぼは一面れんげの花が咲いています。

れんげ農法というものがありまして、れんげは空気中の窒素を根に取りこんで貯め込むので、稲が必要とする窒素成分を含んだ元肥となり、土壌に力がつき強い稲となります。
れんげは根のまわりに根粒菌と言うものがあり、それが空気中の窒素を直接栄養にしてくれます。

そんなれんげを田起こしした後はこんな感じ


映像ですべての過程をお届けしたい

活動の全てを公開していこうとみんなで決めて動画を撮りためてきましたが、みんなで集まるのが毎回楽しくてただの思い出ビデオになってるかもしれません(笑)
こんなメンバーで作ってるというのも合わせてご覧いただけたら嬉しいです。

RICE&PLUM Project 2021 ~田んぼ補修編~

RICE & PLUM Project 2021〜田植え前編〜

RICE & PLUM Ploject 2021 〜田植え後編〜


また作業が進みましたら随時youtubeにアップしていきたいと思います。


予約受付開始

収穫量は予測が難しいので販売をお約束するものではありませんが、お申し込みいただいた順番に販売の案内をさせていただくことにしました。

こちらのリンクよりお申し込みください。

無事収穫できましたらご連絡させていただきます。

2021年度産 無肥料無農薬栽培のにこまる販売予約



今年もおいしいお米が待ち遠しいです。冷めても美味しいのでおにぎりに最高なんですよねー。