人生で一番多くする運動『呼吸』と向き合う


2月2日、3日に近藤拓人さんの「呼吸と運動機能への統合的アプローチ:呼吸」のセミナーを主催しました。
会場は新大阪の大阪ハイテクノロジー専門学校。

いつものようにとても人気で、定員60名+30名を超えるキャンセル待ちの申込みがありました。

人間が人生を通して1番多く行う運動が呼吸です。1日に約20,000回します。
そして生きてこのblogを読んでくださっている皆様は1日たりとも失敗したことがないのです。
1日どころか10分もサボれない運動です。

そんな呼吸が正しくないものであったとしたらどんな影響が出るでしょう?

呼吸の筋肉である横隔膜が正しく動かず、肩や首や腰の筋肉を使って肋骨を持ち上げて体内に空気を取り込んでいるとしたら?
それでは肩こり腰痛から逃れることができないですよね。
マッサージしてもらったとしても間違えた呼吸運動を繰り返すことによってすぐにまた症状がぶり返すでしょう。

また呼吸は意識的にも、無意識的にも行える唯一の運動です。
胃液を多く出そう!としても意識的には出せませんし、心臓止めようとしても止められませんよね?
これは交感神経や副交感神経といった自律神経によって支配されているものなので、自分の意思でどうこうすることができないのです。
勝手に、自動でやってくれているのです。
呼吸も同じで自動でやってくれます。吸って吐いてと1日中考えてられないですもんね。
ただ呼吸は心臓等と違って止めようと思えば止めることができるし、吸ったり吐いたりしようと思えばできますよね?
この性質を利用して呼吸に介入することで自律神経をコントロールすることができるのです。
さらに呼吸は姿勢や動作に大きな影響を及ぼします。
皆さんもすごい無理な姿勢をとったとき、思わず息が止まっていると言う経験をしたことがあるかと思います。

難しい姿勢

無理な姿勢をしながら楽に呼吸をすることは難しい


これは無理な姿勢を維持するために、呼吸するための筋肉も姿勢の維持に使われてしまったために起こります。

近藤拓人さんは二日間の講義の中で、呼吸に介入することにより、しゃがめなかった人をその場でしゃがめるようにしたり、歩様を変えたり、目から鱗の知識や技術を次々と見せてくれました。

近藤拓人、川合智

左:近藤拓人さん / 右:川合智さん


終了後、受講者の方々から一番多くいただいた感想は、「情報量が多すぎて、噛み砕くのが大変」というものでした。

6月に行う運動と感覚の統合:末梢神経のコースも先週受付開始したところですが、既に55名の申込みが。

そんな近藤拓人さんのセミナーで実技補助を務めてくださった川合智さんが5/5に栄養のセミナーを開催されます。
痛みや筋緊張などをコントロールするには脳活動を高めないといけないのですが、脳活動を高めるために前提として、脳に酸素と栄養が足りている必要があります。
川合さんは栄養のスペシャリストで、栄養について勉強されたい方にはとてもおすすめですよ。

告知

また私、後藤玄は4月28日に「現場へのビジョントレーニングの導入:level 1」というセミナーを開催します。

現場へのビジョントレーニングの導入:level 1

2019年4月28日 新大阪の大阪ハイテクノロジー専門学校で開催

運動が上手にできない、勉強ができない、集中力がない、肩や首や腰が痛い、頭痛がよく起こる、などはすべて目
の機能が上手に使えていない場合に起こります。
こちらは専門家向けのセミナーになりますが、PT、OT、AT、柔道整復師、鍼灸師、パーソナルトレーナー、インストラクターなどの運動指導をされる方や、学校などの教育に従事される方にはぜひ参加していただきたい内容となっております。

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