第1回 現場へのビジョントレーニングの導入セミナー終了


大阪ハイテクノロジー専門学校で大阪第一回目の『現場へのビジョントレーニングの導入』が無事終了しました。

今回のLEVEL1のプログラム

 

ビジョンとは?

午前中は基礎的なことからスタートでした。

視力と視覚の違いですが、視力は「いかに鮮明に見えるか」で、先天的に身につくものです。それに対して視覚は、見るだけではなく、目から入った感覚情報を、脳が判断して、理解して、行動に移すまでの全ての処理過程を意味し、成長する過程で後天的に学び身につけるものです。

感覚情報(5感で感じる外受容感覚、痛みなどの内受容感覚、位置覚や平行感覚などの深部感覚)や、視覚の入力系、統合系、出力系の理解、脳神経、眼の筋肉(内眼筋、外眼筋)など、現場で実践する場合に何を覚えていればいいのかを感じてもらいました。

知識として暗記してしまうだけではなく、やはり現場でどう生かすか?までが重要ですよね。


 

両眼視と抑制

両眼で見ることの意味と、両眼で見ていない場合の弊害や愁訴など。また、見ているようで見ていない「抑制」の評価と改善方法を実技しました。
光情報としては入っていても、脳内でその情報を消去したり認識してなかったりということがあるのですね。
参加者の中にも何人もおられました。

この場合、両眼視していないということになり、見ていない方の眼は抑制があることを意味し、さまざまな身体の問題が起こってきます。

斜視や斜位の鑑別、近視や遠視などの屈折異常についてもとても重要なことですので、ちょっとでも面白く伝えられればいいなといろいろやりましたが、講義後のオンラインテストで、みなさんここの抑制関連の問題の間違いが一番多かったです。
次回は少し考えねば、、、、


 

動体視力、眼球運動の種類と特性、前庭についてなど

眼球運動の評価項目、眼球運動が検者に与えてくれる情報、前庭と眼球運動の連携、中でも過剰固定視について多く説明させていただきました。
過剰固定視は、眼球を動かすために土台の安定(頭部、頸部)を過剰な筋緊張によって作り出すもので、眼球と頭部の分離運動不能、乱視や近視、姿勢筋緊張の増加による痛みの出現や頭部前突姿勢、学習障害やADHDなどを引き起こします。

午後の治療編やトレーニング編の実技に向けて、少し説明が多くなりました。


 

午前の最後はみんなでビジョントレーニング

お互いのパートナーの痛みや関節可動域や眼球運動を評価した後、いくつか身体を使いながらのビジョントレーニングをサーキット形式で行いました。

終わったあとの評価やペーパーテストの成績に良い変化がみなさんに起こっており、ほっと一安心でした(笑)

 

視覚介入による筋緊張や痛みの抑制

午後は少し難しい内容になりました。
脳神経や呼吸の適正化や頭蓋頚椎部のマルアライメントの修正などについてです。

痛みは100%脳からのアウトプットで、脳が危険と判断した時に出すのが痛みです。
脳が危険と判断する理由や、視覚介入で筋緊張や痛みを抑制する実技などを行いました。

頭頸部のマルアライメントは、頸部の安定性のために両側の眼球運動と前庭システムの過活動を引き起こすため、一般的な頭蓋頚椎部の歪みを治す方法や、視覚以外との感覚の統合により起こる症状の変化などを実際に感じていただきました。

ケース別ビジョントレーニングの応用

プレトレーニングやモビリティートレーニングやストレングストレーニング中に視覚システムに介入することで、関節可動域をあげたり筋出力を増大させたり、エクササイズ自体をプログレションさせたりリグレッションさせたりという方法を実技を交えて行いました。

以下は実技の一部の様子で、後半は認知系の負荷を足し、タスクをいろいろ課してキャッチボールをしています。脳がカーッと熱くなるような統合系のトレーニングです。

後半はバックスクワットの前のプレトレーニングとして、膝にゴムバンドを装着し、オブジェクトを注視したままバランスボールの上でバウンドしてもらっています。理由はいろいろあるのですが、スクワットのしやすさが変わります。純粋にスクワットが上手にできるようになったなと感じてもらえると思います。
ぜひお試しください。

モチベーションのコントロールと環境設定

生活習慣や生活環境を変えないと、せっかくいい反応が出てもすぐ戻ってしまうこともよくあることですよね。
例えば、肩こりが楽になっても、1日中パソコン作業をやるとまた肩は凝るでしょうし。最悪、仕事を変えないと治らない愁訴なんかもあるかもしれません。
そんな中、自分や家族を守るためにも最低限できる環境設定や防御策、眼のための食事や生活習慣や、実験結果の紹介などをお話しさせていただきました。

そして勉強でもトレーニングでも、モチベーションのコントロールが非常に大切です。1番重要なことかもしれません。
トリガーポイント流のモチベーションコントロール法など、他にもいろいろ詰め込みすぎてしまい、時間がおしまくってしまいました。。。

でもみなさんのご協力と盛り上げていただいたこともあり、とても楽しい1日でした。

ご参加くださった32名の先生方、ほんとうにありがとうございました!

 

オンライン認定テスト

講義終了後から2ヶ月以内でオンラインテストを受講していただき、90%の合格率でLEVEL1認定というシステムになっており、LEVEL2受講条件はLEVEL1を合格していることとなります。

問題はかなり難しいです。
セミナー終了の夜からどんどん回答が送られてくるのですが、苦戦されている方もそこそこおられました。
チャンスは3回あるので、なんとか頑張っていただきたい!

 

次回開催予定

ありがたいことにセミナー終了後から次回はいつやるのか?のお声をたくさんいただきまして、今回キャンセル待ちの方もたくさんいらしたので、早々に第2回を開催したいと思ってはいるのですが、まだ予定はありません。

一応7月か8月くらいを予定しております。

また仙台では6月16日に開催が決定しております。
申し込みも始まっておりますので、そちらもぜひお越しください。
詳細はこちら

 

関連セミナー告知

Interdisciplinary Integration“多業種が連携したヘルスケアシステム”

【日程】
2019年 5月6日(月曜祝日)
※8:00~18:00

【講義内容】
① 近藤 拓人
・多分野の専門家が協力する治療形態の必要性
・なぜ歯科医が必要か
・なぜ検眼士が必要か
・運動指導者が他分野と協力するために必要な知識
・他分野の協力を必要とする判断基準
・歯科医院で活用できる評価と運動指導
 
② 小松佳弘
・視覚の発達
・視覚と自律神経
・視覚と代償頭位
・運動と視覚システム
・運動指導者との連携
 
③ 神田泰志
・左右の空間認知と脳
・空間認知と脳から考える姿勢制御
・空間認知に変化をもたらすレンズ処方
・反射光と透過光、前頭前野への影響
・運動指導者、歯科医との連携
 
④ 石田亮人
・舌の歴史
・舌を口蓋につける意味
・成長発育期における歯科介入
・嚥下機能改善による身体の変化
・多業種連携の意義
 
⑤ 西川岳儀
・発達を赤ちゃんから考える
・口腔機能の発達と全身の発達
・歯の形態とその機能
・噛み合わせと身体への変化
・他職種との連携
 
⑥ 近藤拓人
・歯科医、検眼士と協力した運動介入(実技)
・総まとめ

【スケジュール】
① 8:00~9:20 近藤拓人
② 9:30~10:50 小松佳弘
③ 11:00~12:50 神田泰志
質疑応答後、昼休憩
④ 14:00~15:20 石田亮人
⑤ 15:30~16:50 西川岳儀
⑥ 17:00~17:30 近藤拓人
⑦ 17:30~18:00 質疑応答
 
※講義時間は多少前後する場合があります。また講師の順番も変更する可能性があります。
 

【講師】
近藤拓人
AZCARE 株式会社 代表取締役
WOW’D宮崎 テクニカルディレクター
医科学修士(感覚運動分野)
Board of Certification-Athletic Training (ATC)
 
小松佳弘
株式会社パーソナル・グラス・アイックス 取締役
検眼士
Japan optometric association
小松式ビジョントレーニング、ビジョンアセスメントトレーナー

神田泰志
燕光学社 谷町眼鏡店 代表
学校法人博陵学園 みくま幼稚園 理事
検眼士
ophthalmic medical assistant
Japan optometric association
PRI visual integration 修了
PRI cervical revolution 修了
千照会 千原眼科医院 提携

石田亮人
石田歯科クリニック 院長
バイオブロック・オーソトロピクス認定医(master class)
RAMPA Educational Institute公認指導医
顎顔面口腔育成研究会理事
顎咬合学会認定医
 
西川岳儀
医療法人西川歯科 理事長
矢吹産婦人科・FiveComfort 提携
おかざき治療院 提携
豊中愛鍼灸整骨院 提携
アスリートサポートセンター豊中/露口整体院 提携

【場所】
みくま幼稚園 講堂
最寄駅:モノレール・北大阪急行 千里中央駅
http://www.mikuma.ac.jp/toiawase.htm
※幼稚園への直接のお問い合わせはご遠慮ください。

【費用】
21,600円(税込)

【定員】
150名

【対象】
トレーナー、理学療法士、作業療法士、ボディーワーカー、インストラクター、学生、その他運動指導に関わる全ての方

※GW長期休暇により金融機関によってはお振込受付がGW明けになる可能性がございますので、当日現金支払いにて受付いたします。

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運動と感覚の統合:末梢神経

近藤拓人:運動と感覚の統合:末梢神経

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